映画「honey」舞台挨拶、平野紫耀「この映画で金メダルを取りたい」
目黒あむ原作による実写映画「honey」の完成披露舞台挨拶が、本日2月21日に東京・バルト9にて開催された。
「honey」は、両親を亡くし叔父と2人で暮らすビビリでヘタレな女子高生・小暮奈緒と、強面ながら心は乙女の鬼瀬大雅が織り成す青春ラブストーリー。舞台挨拶の前にスペシャルイベントが行われ、特設ステージの階段から鬼瀬大雅役の平野紫耀(King & Prince)が登場。集まったファンに手を振りながら降りてきた。平野は去る1月17日、King & PrinceとしてCDデビューすることが発表されたばかり。司会からのデビューを祝う言葉に対し「今日は1人でそわそわします。普段はあと5人横に並んでいるので。でも今回は(メンバーを)代表してという気持ちで、立たせていただいてます」と語った。
平野は完成した映画を、King & Princeメンバーの高橋海人と一緒に観たことを明かす。「(高橋から)『今まで観た少女マンガ(が原作)の映画の中で1位、2位を争う映画だったぜ』とドヤ顔で言われました(笑)」と笑い、その言葉に緊張がほぐれたと続けた。また自身が演じた鬼瀬の見どころについては「鬼瀬くんはギャップのある子。目つきは鋭いけど、笑った顔はかわいかったり。ギャップと一途さを観てもらいたいですね」と話す。
ここで映画公開を記念した除幕式を行われた。幕のかけられた大きなスタンディが登場し、平野がその幕を取ることに。会場に集まったファンからの「映画初主演おめでとう!」という掛け声に合わせて平野が幕を取った瞬間、ファンからのサプライズでクラッカーが鳴らされた。驚きを隠せない平野は「ありがとうございます。すごいビックリした……」と戸惑いながら、劇中に出てくるバラ108本にちなんで、平野の登場シーンの写真108枚を散りばめたスタンディと一緒にフォトセッションを行った。
その後行われた舞台挨拶には平野、小暮奈緒役の平祐奈、三咲渉役の横浜流星、矢代かよ役の水谷果穂、西垣雅役の浅川梨奈(SUPER☆GiRLS)、権瓦郁巳役の佐野岳、小暮宗介役の高橋優、神徳幸治監督が登壇した。平野は「顔合わせのときに監督が提案した、みんなでトランプするっていう提案のおかげで、みんなと仲良くなれた」と振り返る。しかし、撮影後久々にキャスト陣と会ったと述べ「僕、ちょっと人見知りなんで……」と全員の顔色を伺う。横浜は即座に「嘘つけ、さっき俺に抱きついてきたじゃん」とツッコまれ、浅川からも「絶対ウソ」と詰められた平野は慌てて「いや、流星は同い年で1番仲良くさせてもらってたので。でも女性陣の皆さんとは、1回は縮まったんですけど、間が空いたことで下がってるっていう状況で……」と言い訳した。
ヒロインの奈緒については平が「ビビリな子で、私とは正反対の子だったんですけど、でも鬼瀬くんとの出会いで内気な子が変わっていくところをがんばりました」と語る。また横浜は「素直になれずに、自分の思ったことと反対な行動を取ってしまうのは共感できたんですけど、三咲くんがかわいいので。僕は全然かわいくないから(笑)。髪型もくるくるにして、声のトーンを上げて、大きなモーションをしてかわいらしさを表現しました」と役作りに苦労したエピソードを明かした。
また劇中で平野と殴り合いの喧嘩を演じた佐野は「まず皆さんに先に謝っておきます。僕、紫耀ちゃんをボコボコにしてます(笑)」と語り笑いを誘う。「でもいい意味で恋愛っぽくないアクションが入っているので、恋愛のシーンが引き立つんじゃないかな」と話した。それを受けた平野は「クランクインの日がいきなり乱闘シーンの撮影で。でも岳くんはずっとアクションをされてきたので、教えてもらいながらやりましたね」と振り返った。
さらに本作で映画デビューとなった高橋は不安だったことを吐露。「セリフを言うのも初めてだったので、自分の喋り方を研究し直そうと思って取材の喋りを録音して後で聞いたんですよ。そしたら自分が喋ったあとに『ふふっ』って足し笑いしているクセに気づいて(笑)。誰も笑わなくても面白い雰囲気を作ろうとするっていう」と語り、観客を笑わせる。そして「俺、34年間これやってきたのかと思って、即刻やめました」と続けた。
また収録中のエピソードを聞かれると平が「紫耀くんが『WithBゲーム』ていうのを作ったんですよ。スカイ、オーシャン、WithB!」と突然ゲームを始める。付いていけない観客たちに気づいた平野は「説明させて頂きますと、最初の人が横文字を言うんですよ。例えば僕が『サン』って言ったら『フラワー』とか。横文字を続けて言って最後に『WithB』で締めるっていう」としどろもどろに解説をする。すると横浜から「確かにやってましたけど、勝ち負けはわかんないんだよね(笑)」とツッコミが。そんな横浜は「紫耀と仲良くなって、撮影が終わってから温泉とかドライブに行こうって計画を立ててたんですよ。でも僕が連絡先を変えちゃって分かんなくなって……(笑)。さっき連絡先交換したので、一緒に『honey』を観に行こうと思います」と語る。すると、連絡先をなくされた平野は「僕、1回裏切られた身ですからね。これからたくさん遊んでもらいます」と続けた。
クロストークではさらに「今後、挑戦したいこと」がテーマに。平は「スカイダイビング、いやダイビング」、横浜は「ギターを始めたので、最終的には弾き語りをできるようになりたい」、水谷は「私はスケジュール管理が苦手なんですけど、20歳になったのでちゃんと管理できるようになりたい」、浅川は「3月末で高校卒業するので、家事をしっかりやりたい」と、それぞれ挑戦したいことを語る。そして最後、平野が「無人島暮らし。プライベート、マネージャーさんとかメンバーも抜きで」と語ると、ここで司会から「映画の公開日までに108個の『初めて』に挑戦してもらいます」という発表があり、平野が「え、マジでやるんですか?」と戸惑う。しかし「マジです。ちゃんと初日の舞台挨拶で発表してもらいますから」という司会の言葉に「いや、多すぎませんか、108って。がんばりますけど……」と納得できない様子だった。
最後に平野は「初主演で思い入れのある作品。恋愛以外にも、家族愛とか友情とかも含まれているので、いろんな人に楽しんでもらえれば」と映画をアピール。さらに「僕が似てると言われている平野歩夢選手が銀メダルと取ったので、僕はこの映画で金メダルと取りたいなと思います」と意気込みを語り、舞台挨拶は幕を閉じた。映画「honey」は、3月31日より全国公開。
映画「honey」
2018年3月31日よりロードショー
原作:「honey」目黒あむ(集英社マーガレットコミックス刊)
脚本:山岡潤平
監督:神徳幸治
配給:東映/ショウゲート
出演:平野紫耀(King & Prince)、平祐奈
横浜流星、水谷果穂 浅川梨奈(SUPER☆GiRL)、佐野岳、臼田あさ美、中山忍、高橋優
(c)目黒あむ/集英社 (c)2018「honey」製作委員会